パラレルワールドとは

ノエイン もうひとりの君へから見る、並行世界について知る

誰もが考えたはず

ノエインの作品で一番の特徴とも言っていいのが、並行世界という概念だ。一般的にもう少しわかりやすく言えば『パラレルワールド』と言った方が馴染みがあると答える人は多いかもしれません。そもそもパラレルワールドというものがいつから、その可能性を示唆されたのかと歴史を考えてみる。元々パラレルワールドという考え方も奇想天外な考えだと批判されていただろう。この瞬間、それぞれの場面で生まれる選択をすることで世界は、あらゆる分岐へと展開していく。それこそ一分前、10秒前にこうしていればまた違ったかもしれない、そう自分の行動を悔やんだことは誰でもあるはず。パラレルワールドとはそういうことを指しており、またないともいえない理論となっている。

誰が考えだしたのかと調べてみると、今からおよそ58年前のことだ。博士かと思いきや、なんと当時大学院生だった1人の青年によって提唱された『多世界解釈』が、現代の並行世界という理論を生み出した起源だとされている。当時、どのような反応が巻き起こったかはこの際良いとしよう。現実に今の今まで並行世界というものに対して自由に考えられ、さらに研究としても進められている時点で現代に近づけば近づくほど、興味深いと思われていった。

ただ残念なことに、仮に並行世界が存在すると仮定してもその世界を実際に確かめる手段はないのです。そもそも現在を基点とした時間軸でいえば、他の時空へと飛び越えるなどというのは出来ないのです。アニメなどでは当然のようにしていますが、そもそも時間の逆行すら例え科学技術が発展しても出来ないと言われているくらいだ。それが基点から別の時間軸が展開されている基点へと飛び越える、世界間をジャンプするなどとなったら、それこそ奇跡という作用が関係しなければなし得るものではないのです。

だからこそメディア作品で応用する時には、様々な想像が駆り立てられ、理屈や理論抜きで考えると面白くなる。

パラレルワールド

パラレルワールドの実在性と関係性

そんな中昨年2014年に、オーストラリアとアメリカの大学が合同で行っていた研究チームが提唱した意見が注目されたことがある。それは、

『パラレルワールドは存在するばかりではなく、相互に影響しあっている』

という新しい理論を提唱したのです。そしてこの理論を証明するように応用されているのが、量子力学となっている。

ここでいう証明出来る理由として挙げられるのは、『世界に対する反発』がポイントとなっている。ノエインの世界観では並行世界同士での影響は殆ど無いとしていたのに対して、この研究チームによって考えられたのは、それぞれの世界同士で干渉があり、それを示しているのが刻々と生じている世界間同士の反発だという。これが起こることでお互いの世界に影響を及ぼしあっており、無限の可能性を導いていると考えているのです。

古典力学において運動エネルギーが常に一定の位置と速度を保ち続ければ、未来は確定しているとしている。これに対して量子力学の世界では人間の自由意思による選択により、未来は不確定なものとなるとしていますが、ここでいう自由意思こそここでいうところの『反発』と言えるはずだ。本来なら決まった未来が到来するはずが、ほんのささやかな行動がキッカケで最良の結果をもたらしてくれた、なんて経験はあるだろうか。これも本来なら辿っていくはずの結末が分岐を1つ違えただけで自分に取って不利益ではない、望んだ結末を迎えられたことになる。

これらの反発もまたパラレルワールドごとに展開していき、それぞれがあらゆる場面で分岐を繰り返して違う世界を作り上げていく。そう考えると並行世界への期待は膨らんでいく一方でしょう。

題材として用いられているのも納得できる

パラレルワールドを理屈で考えたら、正直キリがないでしょう。いくら理論が提唱されても、すでに選択してしまったことに対しての未練や後悔ではないのかと言われてしまうと、反論する術もない。それもまた夢のない話ですが、選択の分岐で悔やんだと苦々しい思い出を持っている人は少なくないでしょう。一度過ぎたことにくよくよと未練がましく縋っているのは、流石にみっともないとは思う。だがそれをしなければ生きていけない人も中にはいる。

ですがそれとこれとは別にして、別の世界と呼ばれるような可能性があるかどうかを考える自由はあっても良いはずだ。そうすることで世界には実際に研究を重ねて世界を解読しようと試みている人達がいる。そうした人々に支えられているからこそ、メディア作品にて取り上げられるパラレルワールド説は長年愛され続けているのです。